第一章 意識するココロ

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その日も水泳記録会の練習で1時から3時まで泳ぎ、帰り際に教室に置いていたノートを取りに行った時のこと…… 教室には、彼女がいたのだ…! 「アレ?、ハジメくんも何か取りに来たの?」 「あ、う、うん…。ちょっとノートをね……」 「そっか!。………あ!、水泳記録会、お互い頑張ろうね?」 意識する前に見ていた彼女の笑顔は、普通にかわいい笑顔だったけど、彼女のことを意識してから見た笑顔は、俺の心臓を爆発寸前まで追い込ませるようなほどかわい過ぎる笑顔だった!! 自分でも“ここまで違うのか?!”と思ってしまうほどに!! 「あ、う、うん!」 俺は、あまりの緊張でなかなかうまく声が出せなくて、微妙な返事をした! フフっと笑った彼女は、最後に“じゃあまた明日ね!”と言って軽く手を振って教室を出て行った! こうして彼女と2人きりで話すのはいつぶりだっただろうか…? たった数分間話しただけなのに、俺の体は尋常じゃない震えに襲われた…… 恋って、こんなにも怖いものなんだなぁ~と、分かった瞬間だった……
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