プロローグ ―その地は―

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そこは荒野だった。 草は茶色の枯れ葉が倒れ、土は乾燥し、ひび割れていた。 大地は何らその辺りの荒野と変わりなかった。しかし、空がここが人の住む世界でないと教えていた。 何故なら、ここの空の色は― 毒々しい紫色をしていたから。
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