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時は過ぎ、放課後。
筋肉教師に指導室でこってり絞られた弥波は亡霊のような足取りで家へと向かっていた。
「くそっ…心の底から言ってやる…最悪だ…なんだあれは…身体的な体罰は駄目だからって精神的な体罰するなよ…」
どうやら指導室は生徒達の噂どうり“現世の地獄”と呼ぶにふさわしかったようだ。
長い道のりを経てようやくたどり着いた我が家。扉を開け一直線に自分の部屋へと向かう。
駄目だ…疲れすぎた…ちょっと一眠りしてから…夕食…に………
よほど疲れていたのか弥波は強烈な眠気に誘われていく。
廻る廻る廻り始める――運命は
無慈悲に 残酷に 淡々と
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