223人が本棚に入れています
本棚に追加
光の塊は語りかける。
〈じきに目覚める〉
なにがだ?
光の塊は弥波を指差し、言う。
〈鳥羽 弥波…お前の中の【星】が目覚める〉
夢の中の存在がなにを偉そうに。
俺にそんな超能力じみたもんはな……
―――ドクン―――
あ………?
―――ドックン―――
な…んだ…これ…胸…が…くるし…
―――ドクン―――
お前ぇ…俺に…なにを…した…
〈何もしていない。
その胎動はお前の内にいる【星】によるものだ〉
【星】…だと…
〈そうだ。それはじきに始まる舞台の要。そして【星の意志】そのものだ〉
なにを訳の分からんことをゴチャゴチャと…
〈心せよ…心せよ…〉
そういうと光の塊はどんどんとその光を弱め、やがて形が保てなくなったのか躯が薄らいでいき、激しい閃光がはしったかと思えばその姿を消していた。
最初のコメントを投稿しよう!