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こんなに出来の悪い息子に200万円もの保釈金を用立ててくれた両親に感謝した。
保釈金は、裁判が終われば戻ってくるものだが、短期間でそんな大金を用意するのは大変だったと思う。
家は決して貧しくはなかったとは思うが、裕福だった訳ではない。
拘置所から釈放され施設内の待合室に父親がポツンとベンチに腰をおろしていた。
バカ息子の迎えに来てくれていたのだ。
その後ろ姿を見たとたん、胸に何かがこみ上げてきた。
涙など私のキャラではない。
私はグッと涙をこらえ父親に声を掛けた。
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