保釈中の生活

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最初は堅苦しくも思ったが、実際は普段の生活と何ら変わりがないため、次第に気にならなくなる。 そんな普段通りの生活をしていた私だが、仕事はこれを機に辞めることになった。 社長は辞めることはないと言ってくれたが、中途半端な状態はよくないと思い、年末の繁忙期だけバイトで手伝う程度の仕事にとどめた。 社長は事故のことを知らないパートさん達に私のことを「海外留学をすることになった」と説明した。 私は事故の事を言ってもらっても構わなかったが、社長は「よい目で見てくれる人ばかりではない。」と言い、事故の事は隠しておいた方が賢明だと言った。 確かに言われる通りかもしれない。 故意かどうかは別として、犯罪者であることに変わりはないのだから。
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