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川越少年刑務所には
“川越少刑五訓”というものがあった。
分類工場に出役する中期の間は、朝、工場に出ると全員で大きな声を出してこの“五訓”を読み上げる。
分類期間の第1週を“前期”
第2週と第3週を“中期”
第4週を“後期”と呼んでいた。
『一 はいという素直な気持ち
一 ありがとうという
感謝の気持ち
一 すみませんという
反省の気持ち
一 させていただきますという
奉仕の気持ち
一 ………』
(どうしてももうひとつが思い出せません)
順番はどうだったかよく覚えていないが、だいたいこのような内容だ。
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