川越少年刑務所②

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川越少年刑務所には “川越少刑五訓”というものがあった。 分類工場に出役する中期の間は、朝、工場に出ると全員で大きな声を出してこの“五訓”を読み上げる。 分類期間の第1週を“前期” 第2週と第3週を“中期” 第4週を“後期”と呼んでいた。 『一 はいという素直な気持ち  一 ありがとうという       感謝の気持ち  一 すみませんという       反省の気持ち  一 させていただきますという       奉仕の気持ち  一 ………』 (どうしてももうひとつが思い出せません) 順番はどうだったかよく覚えていないが、だいたいこのような内容だ。
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