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翌日が日曜日でよかった。
工場に出役して運動があったら、きっとぶっ倒れるだろう。
布団に入り、そんなことを考えているうちに眠りについた。
その晩、私は夢を見た。
母親の夢だ。
熱を出している私の看病をしてくれている母。
「何か食べたいものはないの?」
優しく問いかけてくれる。
「かぁさん… 俺、冷たくて甘いものが食べたいなぁ」
「じゃあ 杏仁豆腐を作ろうか」
私は母の作る杏仁豆腐が大好きだった。
母は台所に立ち「固まるまでに少し時間がかかるから待っててね」と言った。
私はただ布団の中で待ち続けた。
ただ待つ。ひたすら待つ。
待っている途中で母は買い物に出掛けてしまった。
待っても待っても母は帰ってこなかった。
母が戻って来る前に私は目を覚ました。
夢であったことがわかると同時に無性に家に帰りたくなった。
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