川越少年刑務所②

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月曜日の朝、目を覚まして頭の中で考える。 熱は下がっているのか? 寒気はするのか? 房の中には当然、体温計はない。 自分の感覚だけが頼りである。 大丈夫そうだ。 多少喉に痛みはあるが、熱は下がっている感覚だった。 私は、特に何事もなかったように出役した。 熱が出た日が平日ではなくて週末でよかった。 工場で作業がある日であったら、きっと医務室行きになっていただろう。 医務室に行くとしばらくは戻れないらしいという噂があったため、熱が出たタイミングが週末であったことに対して、なんとなく自分にはツキがあるような気がした。 これから長い懲役生活を、少しだけだが、なんとか乗りきれるような気になった。
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