交通刑務所物語

分類の結果

紙折りの前期１週間、お守り作りの中期２週間、再び紙折りの後期１週間。

４週間の分類期間が無事に終了した。

これからどこの刑務所に服役するか言い渡される。

一番可能性が高いのが川越刑務所だ。
川越は少年(20歳～26歳)の初犯の者が服役する。

交通事件であること以外、私は川越に服役する条件を全て満たしていた。

他に水戸刑務所に移送される者もいるそうだが、水戸は再犯であったり、どこぞの組に所属している人が服役する。
分類の中期で一緒だった松田くんは「俺は間違いなく水戸行きだな」と言っていた。

交通刑務所である市原刑務所は、定員に空きがないという噂があった。
少年の交通犯罪者を収容する余裕はないという噂だ。

総合的に考えると、川越に服役するのが妥当だと思っていた。