地獄の日々

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いきなり接客できると思ってた俺だったが、厳しい現実が突き刺さった。日々掃除とウゥイターをさせられた、トイレ掃除は凄く厳しかった、少しでも汚れや濡れているだけで殴られた、ウゥイターもセッティングや置き方なとが悪いと殴られた、日々暴力との戦いだった、いつか俺を殴った奴らを見返してやると自分にいい聞かせて我慢した。何度も二丁目のオーナーに紹介者と言うこともあり相談に行った、しかしいつも『辞めたきゃ、辞めれば、みんな経験して強くなるだよ、嫌ならウリセンホストになれば、雇ってあげるわよ』って顔に青アザつくって凹んでる俺に捨てゼリフのように問掛けてきた。俺は意地で仕事を続けた、それ以外なにもなかった、周りはどんどん辞めていった、俺の知る限り百人はくだらない程、辞めていった奴はいる。仕事が終わると毎日シンちゃん(面接に迎えにきてくれた人)と朝飯食べなが、辞める辞めないの話をしていた。ほぼ同期なので互いの辛さは十分わかっていた。そんな日々を過ごしていた、ある日先輩のハヤトさんに朝飯を誘われた。新人にとって、初めて先輩にご飯を誘わるのは非常に嬉しい出来事なのだ。
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