地獄の日々

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初給料日、シンちゃんと一緒に開けてみた。金額に愕然とした。あんなに休まず頑張ったのに10万に満たない金額、しかし俺自身わかっていた客もいないしヘルプもまだ数回だし給料は少ないだろうと、わかっていても現実になると悲しかった。当時のアパートが7万チョイ、どう考えても生活できない、寮に入るか悩んだ、前に寮に遊び行ったことがあって、どうしてもあの狭くて汚ない中での生活が考えられなかった。イロイロ考えたすえに、まだ指名客はいないからヘルプを完全にしてヘルプ手当(雑用係をお客や指名ホストが選んで席に呼ぶこと当時は一席1000円貰えた)で稼ごうと決めた。この日から俺のスーパーヘルプマンの道が始まった。それと同時にキャッチ(外で女の子に声をかけて店に連れてくることナンパみたなもの)も頑張った。ヘルプが入ればキャッチに行けないし、キャッチしててもスグにお客を確保する事ができる訳でもないし、なかなか空回りな日々が続いた、そんななか他の従業員が営業前にキャッチしてるのを見掛けたときはヤバイ負けると思いあせった。次の日から俺とシンちゃんも始めた。
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