地獄の日々

6/11
前へ
/186ページ
次へ
シンちゃんの専属ヘルプをするようになってから、ホストクラブの難しい部分と向き合う事になった。俺の勤めていたホストクラブは派閥がイッパイあって、ある程度仕事になれてくると派閥に所属しなくてはいけなくなるのだ、引き抜きで他のホストクラブから来た人も必ず数人、自分のヘルプ役を連れてきて、そのまま1つの派閥になる。俺も選択を迫られていた、俺に声をかけてくれたのが、何とナンバー①からナンバー⑩まで全員が声をかけてくれた、本気でヘルプを頑張って良かったと思った。ヘルプだけは誰にも負けない自信があった。俺は悩んだ恩があるのは、やはり育ててくれたハヤトさんだ、たぶんハヤトさんは自分のところに俺が来ると思ってるに違いない、しかし俺はハヤトさんを裏切ってナンバー①のヒカルさんについた、いきさつは派閥を決める前日にヒカルさんに呼び出されて『お前の、この先のホスト人生、今が分かれ道だぞ、間違った選択はするな私情は関係ない利害関係だけだぞ』この一言で俺の心は決まっていた、その日からハヤトさんの俺に対する冷たい嫌がらせが始まった。予想はしていたが辛かった。
/186ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1276人が本棚に入れています
本棚に追加