地獄の日々

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もっと辛かったのが、シンちゃんと派閥が別々になったことだ、シンちゃんはナンバー①のヒカルさんには声をかけてもらえなかった。二人でイロイロ話し合って別々の派閥に入る事を決めた、シンちゃんはナンバー③のヒロシさんの派閥に入った。そして本来は派閥が別々だから駄目なんだけどシンちゃんは怒られるのを知ってて俺をヘルプに呼んでくれた、泣けるほど嬉しかった。周りの人は暗黙の了解で許してくれた、それは俺がヒカルさんの派閥に入っていてヒカルさんが派閥は別々でも俺がシンちゃんのヘルプをすることを例外で許してたからだ、その時ナンバー①の絶対的な権力をしみじみと感じた。ヒカルさんが凄くかっこよかった。俺は益々ヘルプを頑張った、客を掴む事よりヒカルさんのお客さんに気に入ってもらうことばかり考えていた。いつのまにか新人の見本になるヘルプになっていた、お客さんの情報は頭の中にビッシリ入っていて、いつもフル回転で仕事をしていた。いつのまにかヒカルさんがメインだけど他の派閥など、みんなのヘルプになっていた。当時はかなり例外だったらしい。
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