地獄の日々

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タクヤさんの言葉を励みにヘルプに誇りをもって仕事をした。ホストの売上はヘルプの実力もかなり関係してくる、俺はナンバー①のヒカルさんのお客さんに完全に認められていた為、ヘルプの俺の為にドンペリを入れてくれることなど日常の出来事だった、ヒカルさんはダントツナンバー①をキープしていた。ヒカルさんには、いつも感謝されスーツや時計や現金を貰った、指名は無いのに外見だけホストらしくなってきた。本来はお客さんに貰うのが仕事なのに複雑だった、でもヒカルさんといると金に困る事はなくなっていた。むしろキャバクラに行く位の余裕はあった、行く時間はなかったが。そんなある日俺にチャンスがめぐって来た、ヒカルさんのお客さんのアイさんの買い物に付き合う事になった。買い物に付き合うのはヒカルさんが面倒だからいつも俺が付き添いで荷物持ちで行かされてたから、何も変わりはないのだが、ただ今回はアイさんの友達も一緒だった。アイさんは職業はソープ嬢で高級店に勤めてた為、結構お金を持っていてお店でも羽振りはよかった、その友達が一緒だから、うまく俺を気に入ってもらえば初指名になるのだ。
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