初指名からの苦難の道

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初指名から一夜明け、また通常のヘルプの日々に戻った。周りは結果がわかっていたのでレイコさんのことは聞いてこなかった。ただシンちゃんだけが『ウサギは頑張ったよ、あの子はハードルが高すぎたな』と励ましてくれた。それからイロイロ考えたが、レイコさんの帰りぎわの一言が気になってしょうがない。悩みに悩んで、ある重大な事に気付かされた、そうだ!俺は昔は好けこましの最低野郎だ、仕事じゃなくプライベートで女をつくって店に呼べばいいんだ、そう思った瞬間、イケルと思った。あまりにハードなヘルプで自分の特技を忘れていた。手始めにキャッチを昼に私服でやってみて職業を明かさずにアポだけとってみた。簡単に数人ゲットできた、しかし、そこから客にするまではナカナカ難しかったが、数回は店に呼べた。どんどん客は増えていったが長続きしない。指名の本数は増えるが売上はあがらない、ただの好けこましはホストでは上にいけないことを実感した。先輩は客を風俗に飛ばす(風俗で仕事させて貢がせること)事を進めてきた。しかし、やり方がわからなかった。
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