初指名からの苦難の道

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そんな時、レイコさんの一言を思いだした。営業だ!キャバクラに行こう、ヒカルさんに話をして仕事前の営業の許可をもらった、シンちゃんと二人でキャバクラ営業にいった、俺の底力が目覚めた、その日の同伴を約束した、シンちゃんも俺の暴走にビックリしていた。その日、俺は自分指名のキャバクラの子と初回の飲み放題(初めてのお客さんでどんなお店が体験する人達)で、その子の店の従業員五人を店に連れて行った。みんなビックリしていた。一番喜んでくれたのがヒカルさんだ、俺は営業に行くたびに必ず成果をだした、キャバクラの子はそれなりにお金は持っているので売上も少しずつあがってきた。普通に色恋営業(疑似恋愛)や枕営業(エッチ)もするようになっていた、正直な話、ホストの世界に綺麗事など、まったくない。何も考えずガムシャラに突き進んだ、それでもナンバー20にも入れなかった。そんなとき社長が『お前、指名数がトップ5なみに多いから、化けるぞ』と言ってくれた。あとは客単価をあげるだけ、ようは新規で金持ちをつかまえるか、今いる客を金持ちに育てるかどちらかだ。俺は、貪欲に二つを狙った。
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