初指名からの苦難の道

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ホストの世界は華やかそうで、実際はドロドロだ。男がキャバクラやクラブに行くように、通ってくる女の子の九割は下心(恋心も含む)だけだ、残りは日頃のウップン晴らしや冷やかしだ、純粋に飲食と会話を楽しむだけの人はほとんどいない。これは男女、水商売には共通して言えることだろう。だから高額なお金が飛び交うのだろう、俺はそのドロドロの中にドッポリはまりこんでいった、営業方針も定まらず、色恋や枕やオラオラ営業(脅しのようなもの)などイロイロと挑戦した、しかし色恋にも人数の限界があった、枕にも人数的なことやエッチがうまい訳でもないしアレがデカイ訳でもないから限界があった。オラオラは基本的に俺の性格にあわなかった。いろんな営業を試してみたが、これだという営業方針は見付からなかった。結局最後は色恋営業で女の子を風俗に飛ばすしかなかった。それがホストクラブの根本基本だった。後はヒカルさんや他の先輩に聞いてヘルプに手伝ってもらいながら普通のお客さんに風俗流れてもらった。最初は罪悪感で頭の中がグジャグジャになった。しかしフッキルのは意外と簡単だった。
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