初指名からの苦難の道

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ナンバー③以内に入るには、風俗や水商売だけでは駄目だと知りつつ、どうしようもなかった。ホストクラブには女社長や金持ちマダムがたくさん来るイメージがあるが、実際はあまりいない、地位を確立した人はプライドがあるので性欲は出張ホストを頼むのが多いようだ。そのなかでも下心有りでホストを育てるのに生き甲斐や楽しさを感じてくれる人が若干いる。そんなマダムを掴むには二種類だけだ、ルックスか会話かどちらかだ。ルックスは簡単だお客さんが選んでくれる、しかし会話は大変だ馬鹿には無理である、やはり地位や学歴のある女の人は風俗嬢や水商売の子と違って口説くことなど通用しないことが多い、イロイロ話ししても結果は先輩が指名をもらうか、他のホストクラブに取られるかどっちかだった。そのときほどもっと学生時代勉強してたらよかったと思ったことはない。そんなときテレビで銀座のホステスさんが出勤前には新聞に必ず目を通します、みたいな感じで何かのインタビューに応えていた。当然その日からマネをした。
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