初指名からの苦難の道

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新聞を見たからスグに指名が増える訳でもない、しかし妙なところから変化していった。ヘルプでの仕事で会話を誉められたり、自分の指名客に物知りだねと尊敬されたり、直接売上や指名には関係なかったが。俺のイメージがインテリの方に向かっていた。当然俺は新聞意外に雑誌や本をたくさん読んだ。いつのまにか会話の達人になっていた。そこまでにたどりつくには結構時間はかかったけどね。みんなが話しに困ったり難しい客のときは必ず呼ばれた。そのつど俺の会話のレベルはアップしていった。そんな中でも初めてマダム系に指名をもらった。しかしルックスでだった。指名は指名だから良いのだが、努力していたので誰かに知的な部分で指名してほしかった。初めて指名してくれたマダムはアパレルの会社の社長だった。可愛いねとか完全に子供扱いされて恥ずかしかった。しかしお金の使い方は半端じゃなかった。一気にナンバー⑥まで登りつめた。俺も飽きさせないよう努力した。エッチもしたし、アパレルの勉強もしたし、常にその人が中心でホストの仕事が回転するようになっていた。
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