ウサギの純愛

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シンちゃんは、その怪しい客だけで一日で三百万円近い売上をあげた、ホストクラブではたまにあることらしいが、初めて見た光景だったのでビックリした。たぶん一番ビックリしたのはシンちゃんだと思う。その後も怪しい女の人は通ってくれて、シンちゃんは、いきなりナンバー③になったのだから、ホストクラブは指名本数より売上が重視される世界だ、俺は指名本数はナンバー②だったが売上はナンバー⑤だった。結果は売上重視でナンバー⑤なのだ。シンちゃんのようなタイプは指名本数はナンバー⑩位で、売上がナンバー③、結果は当然ナンバー③なのだ。やはり夜のお金の世界はシビアだ。正直シンちゃんがうらやましかった。俺は努力していたがナンバー⑤からどうしても、あがれなかった。爆弾(人の指名客にプライベートなどを暴露すること)を落として人の客を取ろうと考えたこともあった。しかし今までの努力の事を考えるとできなかった。そもそも爆弾を使うのは売れないホストが多い、そのまま爆弾落としたお客さんとドロンすることも、ホストクラブでは日常事だった。俺も何人かのお客さんを爆弾で無くしていたため、自分は踏みとどまることができた。
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