ウサギの純愛

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旅行から帰ってくると、また普通の日常が始まった。俺は旅行に行って心がひとまわり大きくなったのか、思いきってレイコさんの勤めている吉原のお店に行く決意をした。スケベ心と言うより、ただあって気持ち伝えたかったのかもしれない。少しはスケベ心はあったと思うが。俺は覚悟決めて後輩の従業員を連れて営業という名目で吉原に向かった。お店行くとレイコさんは店では違う名前だった、その瞬間、緊張の中に生々しさを感じた。一時間待ちだった、待っているあいだ控え室で緊張をほぐすためにビールをガブ飲みした。一時間が凄くながかった。雑誌を見ても無反応、ビールを飲んでも不味い、そんな緊張のなかで、とうとう案内された。レイコさんの第一声は『何しに来たの、受付に話してあげるから、お金はいらないから帰りな、馬鹿にしに来たの』俺は正直に言った『会いたかった、好きだから、話し聞いてほしかったから、迷惑とわかってたけど会いに来ました』と言ったら、『脱げは、どうせエッチしに来たんでしょ』といわれ、凄くショックだった。しかし帰らずに、お酒を頼んで飲みながら、お酒の力を借りて話しを始めた。
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