ウサギの誕生

5/5
前へ
/186ページ
次へ
高校に入学して、イジメはなくなったが、俺の世間での噂は相当なものだった、モテ男などの良い噂からヤリチンなどの最低の噂まで、やはり高校にもなると俺のようなタイプは完全に先輩や同期の不良から目をつけられた。俺はバイクに乗ったり不良らしい事はしていたが、それも全てモテたいからであり、ただの色男の好けこまし不良だった。高校生活は波乱だった、日々呼び出しをくらい殴られたり、待ち伏せされて殴られたり。酷いときは学校でヤクザに拐われて血だらけで校門捨てたれたときもあった、それもこれも全部女柄みの復習や嫉妬心くるものだった。その頃から俺の心はすさんだ殴られても悔しくなかった。なんかモテナイ奴は殴るしかできなくて可哀想と思っていた。当然仕返はそいつの彼女をあっさり頂いた。楽勝だった、しかしその事を知ってまた違う奴に殴られる、そして寝取る、高校三年間はその繰り返しだった。あまり学校に行ってなかった俺は先生と付き合ってたおかげで卒業できた。たぶん先生には俺が遊ばれてたんだと思う。今思うと先生と付き合ったのは優越感に浸る事ができていい思い出になった。
/186ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1276人が本棚に入れています
本棚に追加