恋と仕事

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俺は当然のようにナンバー②なった。自分自身ナンバー⑤辺りでもがいていたじきが嘘のように順調だった。当時の俺は完全に売上をコントロールできるようになっていた。しかしナンバー①には程遠いのは自分自身わかっていた。ナンバー①のヒカルさんは、ヒカルさんのヘルプだった俺がナンバー②まで登りつめてきたことに凄く喜んでくれた、俺がポット出てきてナンバー②になったんじゃなく、つらい下積みだった頃をヒカルさんは知ってるいるから、なおさら喜んでくれて『お前にだったらナンバー①譲ってもいいかもな』と言われたときは感激した。シンちゃんも俺には無くてならないパートナーになっていた。しかし当然のように、ホストの世界は出世すれば出世するほど、ドロドロだった、表向きは華やかだが、裏は嫉妬や嘘や性やイロイロ渦巻いていた。俺はそのギャプにノイローゼになりかけていた。今までは多額の給与や人が羨むような生活で自己満足で、それだけでストレスが解消していた。でも段々と何かの違いに気付きはじめていた。何とも言えない罪悪感と孤独感、誰にも相談できず、人前ではいつもの自分を演じていた。演じていたのか本心なのかさえ分からなくなっていた。
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