出世と崩壊

5/6
前へ
/186ページ
次へ
俺は彼女の事が嫌いじゃないのに、さけるようになっていた、しまいには『風俗あがりのくせに学校に行って庶民ぶりあがって』と心の中で思うようになっていた、誰といてもイライラするので俺はマンションに自分のヘルプで収入の少ない奴らを住まわせて、毎日騒いでいた。気が紛らった。そんな俺をシンちゃんが心配してくれて、シンちゃんのマンションにも行くようになっていた、シンちゃんは俺がレイコさんと付き合う前にどれだけ努力して彼女にしたかわかっているので複雑そうだった。俺は時間が解決してくれると思い、彼女に別れないけど今は、ほっといてくれと言った。彼女は泣きながら『私が風俗嬢あがりだからでしょ、受け止めてくれるって言ったじゃん、私だって普通に学校行ってみたかったし友達もつくりたい』と言われた俺は何も言えず無言のまま彼女のマンションをあとにした。俺は何も言えない自分に悲しさを感じた。時間が解決してくれると信じて、俺は仕事に全力を尽した。ナンバー①になる為に無我夢中で突っ走った。そんなときナンバー①のヒカルさんに飲みに誘われた。いつもと違い二人だけのサシ飲みだった。
/186ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1276人が本棚に入れています
本棚に追加