都会の洗礼

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とりあえず面接をしてもらった、お店のオーナーさんは思ったより良い人だった。ヤリセンで募集だしても誰も来ないからホストで募集だして、面接して何人かはホストじゃないのに仕事をするらしい。そんな裏事情を聞きながら、無理と知りつつ自分の本心を伝えた、『ホストクラブを紹介してください』と、そしたら本来は絶対しないけど俺には素質があるからと一軒のホストクラブを紹介してくれて、面接の段取りまでしてくれた。夜の世界にも親切な人はいるんだと思った。そのオーナーとは今もたまに連絡を取り合う仲だ。俺にとっては夜の世界の最初の師匠になる。そして次の日、本当のホストクラブに面接に行った。場所がわらなくて風林会館まで迎えに来てもらった。迎えに来たのは従業員だった、派手なスーツに身を包むVシネマのような本物ホストだった、高鳴る気持ちを押さえてお店に向かった。途中で従業員の人が『俺も入って一週間目なんだ』と言ってきた。一週間でこの風格、なんなんだホストの世界に驚異を感じて、他の従業員や先輩はもっと凄いのかと思った瞬間、俺は初めて男してヤバイと感じた。この従業員が後に大親友になるシンちゃんだ(登場人物は全て仮名)
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