■EDEN■

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「そうだ、シロこれだけは言っとく」 「シロ?・・・・あぁ、俺か」 『カイ』が本名であって、『シロ』という囚人ナンバーの名前で呼ばれてもすぐすぐしっくりとはこない。 「此処の牢獄区域は、通称『エリア』って呼ばれていて壱から参までの牢獄の塔があるんだ」 「そりゃ四千人以上収容しないといけないからそれくらいないと足りないだろう?」 何を当たり前な事を言うのだろうか? そんなのは一般市民の自分にだって大体は想像つく。 「ま、これは当たり前であって本当に話は此処からが大事な事だよく聞いておけ」 凜とした声でセブンは言う。 そして次に出た言葉に俺は絶句してしまう────。
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