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音色
音色(おんしょく)とは、音その物の個性を言います。一般的に、ピアノの音、ギターの音など楽器の音、車の音や人の声など、世の中にはさまざまに特徴を持った音が存在します。
音色は、空気を振動する形によって、その個性が現れます。
シンセサイザーではその音色を、電圧を流す方法によって決定し、音を作り出します。その際、フィルターという機構を持って音を作り込むために、非常に明るい音色の基本的な音――「波形」を作りだします。
波形とは、直接音の個性に関わる素質であり、非常に複雑な事象によって成り立っています。
この世に存在する「音」には、すべて波形というものが存在します。
この波形には、色の三原色の様に、もっとも基本となる波形が存在します。
それは「サイン波」と呼ばれる単純な波形であり、円弧を繰り返し描く波形を持つもので、これはすべての波形の「基本的な形」であり、このサイン波があらゆる音高に渡って幾重にも重なり、時間変化を伴って複雑に干渉し合う事で、音色が生まれます。
この音色を特徴付けるサイン波を「倍音」と言い、この倍音は、基本となる音高を基本の音程とし、それよりも高い音高を持つサイン波で構成されます。
基本となる音高――基音を原音とし、その上に成り立つ倍音はその音色を決める要素となるのです。
元来、シンセサイザーとは、この倍音を機械的に構成させることで、あらゆる音が作れるという理念を理想としてきましたが、それには高い技術が必要とされ、理論上可能であっても技術的に不可能とされてきました。
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