出逢い~王子の前に~

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私と飛鳥は、割引券を貰ってから学祭の屋台巡りをする事にした。 「ねぇねぇ~!たこ焼き安くするから、買ってくれない?」年齢不詳なモデル風イケメンが声をかけてきた。 「う~ん。どうしよっかなあ…。」 “で、出た!私にはなかなか出来ない飛鳥の得意な、悩み発言&上目遣い。確か、色々種類があった様な…。たこ焼きくん(屋台の学生)はイケメンだから、おとす気だ!!”私は飛鳥の仕草を羨ましげに見つめた。 「おっ!お二人さん可愛いやん~。二人とも買ってくれたら、ジュースタダでつけちゃう~。」スポーツマン関西弁なたこ焼きくん2号が屋台から出てきた。 「しょうがないなぁ。ゆりあたこ焼き好きだしね~!」 「うん。たこ焼き好き。」 「ホンマに?おおきに~!」 「はい。一人300円ずつだよ。ありがとう。」 普通なら、ここでバイバイなはずが…。 「ねぇねぇ、二人ともせいがくだよね?今何年生なの?」飛鳥は、たこ焼きを食べる前にたこ焼きくん達に話出した。 「俺らは、4年やよ~。二人は外部生っしょ。こない可愛い娘達いたら、サークル勧誘するもん。」 「あはは~。またまたぁ。」 飛鳥がトークで盛り上がってる間、私はたこ焼きに盛り上がってた 「美味しい~!たこ焼きにチーズって、合う。」私は飛鳥に話掛けた。 「でしょ。俺が考えたんだよ~!ゆりあちゃん美味しそうに食べるね。」 !! たこ焼きくん1号が飛鳥の代わり(?)に答えた。
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