ノート

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「まだ小さい子なんだろうけど…これは悪趣味だな。」 「うん…。」 春哉はこの日記を描いた子供が人形の手足を奪ったのか。それとも別の誰かが奪ってしまったのか。そして子供がその行為をしていた場合一体何の目的があったのか。などと考えていた。過去に起こった出来事だが春哉は首を突っ込まないということは出来なかった。当然その理由は今まさに自分が住んでいる場所に置かれていたノートの内容なのだから。 _______________________ 2008.04.10 マキちゃんが動かない。 動かない動かない動かない動かない動かない動かない動かない動かない動かない動かない動かない _______________________ 「動かないって何だよ…。」 「き、きっと電池式とかだよ…ね?」 「そうだといいがな。」 冷房を掛けてからは暫く経ったのだが、一筋の汗が春哉の背筋を滑り落ちた。
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