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「あの~」
少女が不満そうに眉を顔の中心に寄せて睨む。
「何か勘違いしてません?」
勘違い……?
そ、そうか!
実は生き別れの妹でして、決して家出娘じゃありませんっていう事か。
でも、俺に妹がいるなんて設定は考えられるが考えられない。
「たぶん貴方の思っている事は
すべてハズレですよ」
心の中を読んだように少女が俺の妄想をすべて消し去ってしまった。
じゃあこいつは一体誰なんだ。
「よし、チビ。
親が心配しているから帰れ」
妥当な言葉を口にしてみる。
この状況なら80%の確率でこの言葉は合っているはずだ。
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