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「む~~~~~~~っ」
両手でメニューを持ってにらめっこをしている少女。
テーブルの隣に立つ女性の店員はその様子を苦笑いをして見ていた。
「あー……すみません。
また呼びますよ」
「あっ、そ、そうですか。
では、ごゆっくり」
店員がバタバタ走って行くのも気にせず、ユキは相変わらずの悩んでいる。
たかがファミレスでこんなにも悩むものかよ。
店員の持って来た水を一口飲もうとすると、ユキがメニューを勢いよくテーブルの上に置いてこっちを見た。
「あのっ!!」
「ん?」
切羽詰まったような顔をするユキ。
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