(*)最期の言葉

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  「全く………」 男性が雪が降る空を見上げた。 「死に際の奴の言う言葉かよ」 顔に当たる雪も気にせずに、消えそうな声で呟く。 「死に際じゃないです。  死ぬではなく壊れるですよ。  魂のない者は死ねません」 男性の言葉にすべて返す少女。 男性はただただ星が見えない曇った空を見て黙った。 声の聞こえなくなったので、男性の気持ちを察したのか少女は微笑みを無くした。 「意地悪してすみません。  黙らないでください。  寂しいじゃないですか」 「…………誰のせいだ」 男性はまた少女の顔に視線を戻した。  
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