おじさんのお店

2/7
前へ
/32ページ
次へ
おじさんが車を停めたのは、 繁華街の裏手にある駐車場だった。 そこから歩いてすぐのビルがおじさんの店だと言う。   (何?これ……)   ビルの前に立って、真琴は目を丸くした。 なんだかやたらと派手なネオンが輝いている。 いろんな色のネオンの中に『メーフル』と文字が読める。 どうやらそれが店名らいし。   (ちょっと待って。これってどう見ても普通のお風呂やさんじゃないわよね。もしかしてここって……)   戸惑っている真琴の手を引いたまま、 おじさんはさっさと店内に入っていく。   「あ、オーナー!」   すぐに若い男の人が寄って来た。 「とりあえず一人は確保したから、今日のところはこれで回してもらうしかないわ。客はもう待ってるの?」 定員と話しながらおじさんは奥え進み、 真琴をロッカールームのような部屋へ連れていった。 「じゃぁマコちゃん、これに着替えて。それから仕事の説明をするから」
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

951人が本棚に入れています
本棚に追加