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廊下に同じ形のドアが並んでいる。
そのひとつを開けておじさんは真琴を招き入れた。
8畳ほどの部屋だった。手前にシンプルなベッドがひとつ。
その向こうに低い仕切があって、
奥は風呂場になっていた。洗い場がやたらと広い。
「本当はちゃんと詳しく教えてあげたいんだけど、時間がないから簡単にね。シャワーの使い方はわかるわね。温度調節はこれ。タオルはそこ。その冷蔵庫には飲み物が入っているから。あとコンドームはその棚……」
テキパキとおじさんが室内の説明やサービスの順序を教えてくれるが、
真琴は心臓がドキドキして半分も理解できなかった。
(コドームって、コンドームって……)
本当にこれからそういう行為をするんだと思うと頭が真っ白になりそうだ。
「…それでね、とにかくお客様には丁寧に!それだけは気をつけて。じゃあ行きましょ」
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