951人が本棚に入れています
本棚に追加
空になったカレー皿をニコニコと受け取って、
おじさんがキッチンへと立つと、
圭司が呆れた声で言った
「おまえ良く食うなぁ。太っても知らないぞ」
「だっておじさんのカレーおいしいんだもーん。けいちゃんだっておかわりしてたじゃん」
「俺はいいの!男なんだから」
「あっ!それ男女差別ぅ~」
「差別じゃないだろ?だいたい、お前くらいの年の女は男のためにダイエットするもんだぞ。まったく、そんなガキみたいにばくばく食ってるから、お前はいつまでたってもカレシできないんだよ」
「失礼ねっ!子供扱いしないでよ。カレシくらいちゃんといたわよ!高校の時…もう別れたけどっ!」
「え……」
圭司がひどく驚いた表情で言葉に詰まった時、
おじさんがおかわりのカレーを持って戻って来た。
最初のコメントを投稿しよう!