(2)黄色い悲鳴と二人の王子

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花梨 『もう…こんなんじゃ 気になって勉強に 集中出来ない~っ』 花梨は悔しそうに顔を歪めた。 そんな親友に杏樹は 首を、すくめてヤレヤレと 言った表情だ。 杏樹 『学校1の秀才だけあって 相変わらず勉強が好きだね~ たまには勉強なんて忘れたら 良いのにぃ…』 花梨 『勉強は人間と違って 私を裏切らないからね~』 ハァ…と溜め息をつき花梨が 上履きを取り出そうとした その瞬間‥……… キャーーーーッ!! 校舎中に響きわたる女生徒の お叫び‥…もとい黄色い声…。 杏樹 『あっ! [零王子]と[碧王子]だぁ~』 正門を指差す杏樹に対して 花梨は両手で耳を塞いでいた。 花梨 『毎朝、毎朝すごいわね~ 周りの迷惑も考えてから 叫びなさいよ!って思うけど』 .
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