9人が本棚に入れています
本棚に追加
花梨
『もう…こんなんじゃ
気になって勉強に
集中出来ない~っ』
花梨は悔しそうに顔を歪めた。
そんな親友に杏樹は
首を、すくめてヤレヤレと
言った表情だ。
杏樹
『学校1の秀才だけあって
相変わらず勉強が好きだね~
たまには勉強なんて忘れたら
良いのにぃ…』
花梨
『勉強は人間と違って
私を裏切らないからね~』
ハァ…と溜め息をつき花梨が
上履きを取り出そうとした
その瞬間‥………
キャーーーーッ!!
校舎中に響きわたる女生徒の
お叫び‥…もとい黄色い声…。
杏樹
『あっ!
[零王子]と[碧王子]だぁ~』
正門を指差す杏樹に対して
花梨は両手で耳を塞いでいた。
花梨
『毎朝、毎朝すごいわね~
周りの迷惑も考えてから
叫びなさいよ!って思うけど』
.
最初のコメントを投稿しよう!