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廊下には顔を赤らめて
花梨達を見る男子生徒が数人…
しかし花梨達が視線を向けると
速足で去って行った。
花梨
『相変わらず
杏樹はモテモテよね~』
花梨がフフッと笑い
教室に入ると後ろから
ついてきた杏樹が
分かってないなぁ~と
首を振って自分の席に座った。
花梨
『分かってないって何が?』
杏樹
『ハァ~花梨さんです』
花梨
『何そのわざとらしい溜め息』
杏樹
『どうぞお構いなく~』
花梨
『イヤイヤ!お構いなく~
じゃなくて何?…ってアレ?
今朝も似たような会話を
ママと、したような‥?』
杏樹
『二度ある事は三度ある
って言うしね~?』
花梨
『不吉な事、言わないでっ!
ってコラ!話を反らすな!』
杏樹
『対した事じゃないって~
‥………‥あぁっ!』
花梨
『えっ?何っ!』
杏樹がイキナリ花梨の後ろを
指差して、その方向に
花梨が目をやると
私ジュース買ってくるね~と
杏樹は走って教室を
出て行った‥…。
花梨
『何なの?あの子…』
首を傾げて自分の席に向かう
そんな花梨の姿を男子達が
熱い視線で見ているとは
花梨自身、知る良しもない…。
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