(3)背後には気をつけて!

4/9
前へ
/28ページ
次へ
ハッ!と我に返った杏樹は キョロキョロと首だけを動かし 周りを見渡した。 そんな杏樹の様子に碧依は 碧依 『大丈夫!ここの自販機は 滅多に人は来ないよ』 と言ったので杏樹がホッと 胸を撫で下ろしたしたのも つかの間‥ 碧依はギュッと杏樹を 抱きしめる腕の力を強くした。 その行為に固まる杏樹。 杏樹 『‥……‥…… 碧ちゃん?何してるのかな?』 碧依 『ん?可愛い杏を 抱きしめてる‥…イテッ!』 杏樹は碧依の足を 思いっきり踏んで 碧依の腕から何とか逃れた。 杏樹 『バッ馬鹿じゃないの?! 何が[可愛い杏]よぉっ! だいたい抱きしめる意味も 解んないしっ!! それに学校では話し掛けないで って言ったのに守ってないし! 碧ちゃん自分が王子って 自覚ないのっ?!』 杏樹は涙目で碧依に向かって まくし立てるように喋った。 踏まれた足を手で押さえながら 杏樹をジッと見つめていた 碧依はフゥと溜め息を 付いて口を開いた… .
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加