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ハッ!と我に返った杏樹は
キョロキョロと首だけを動かし
周りを見渡した。
そんな杏樹の様子に碧依は
碧依
『大丈夫!ここの自販機は
滅多に人は来ないよ』
と言ったので杏樹がホッと
胸を撫で下ろしたしたのも
つかの間‥
碧依はギュッと杏樹を
抱きしめる腕の力を強くした。
その行為に固まる杏樹。
杏樹
『‥……‥……
碧ちゃん?何してるのかな?』
碧依
『ん?可愛い杏を
抱きしめてる‥…イテッ!』
杏樹は碧依の足を
思いっきり踏んで
碧依の腕から何とか逃れた。
杏樹
『バッ馬鹿じゃないの?!
何が[可愛い杏]よぉっ!
だいたい抱きしめる意味も
解んないしっ!!
それに学校では話し掛けないで
って言ったのに守ってないし!
碧ちゃん自分が王子って
自覚ないのっ?!』
杏樹は涙目で碧依に向かって
まくし立てるように喋った。
踏まれた足を手で押さえながら
杏樹をジッと見つめていた
碧依はフゥと溜め息を
付いて口を開いた…
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