(3)背後には気をつけて!

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杏樹は口をパクパクして 零都を指差した。 杏樹 『れれれれれ‥』 零都 『レレレのオジサン?』 首を傾げながら零都は スタスタと近付いてくる。 杏樹 『零都っ!! いっいつからそこに居たの?』 零都 『ん?あぁ‥杏樹が碧依に 抱きしめられて「碧ちゃん?!」 ってあたりから?ホレッ!』 杏樹 『ほぼ最初っからじゃないぃ! って‥えっ?何??』 ガックリと、うなだれた杏樹に 零都はパックのピーチティーを 杏樹の頭にコツンと、ぶつけた。 零都 『あ?お前のジュースだろぅが スッカリお忘れの‥…な?』 顔を上げた杏樹の瞳に ニヤッと意地の悪い笑みを 浮かべた零都の顔が映った‥。 杏樹 『‥‥…なっ!何よぉ?』 抱きしめられていた姿を 見られていた羞恥と 言われた通りジュースの事など スッカリ忘れていた事に 図星を指された杏樹は 顔を真っ赤に染めた。 碧依は杏樹とは対象的に 苦笑を浮かべている…。 零都は、そんな杏樹と碧依を 交互に見やると口の端を 更に上げた。 .
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