(1)鼻歌と母と甘いコーヒー

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花音 『お姉ちゃん 今は諦めようよ?』 花梨 『花音?あんたも何を呑気に 紅茶を飲んでるのっ?!』 花音 『紅茶は目の前に あったから‥じゃなくて だってさぁママもう違う世界に 行っちゃってるんだもん』 花梨 『えっ?』 花音の視線を辿って見ると 生クリーム入りのコーヒーを クルクルと掻き混ぜながら 遠くを見つめてウフフと笑う 母の姿が花梨の目に映った…。 花音 『あの顔してる時は 何を言っても無駄だもん。 それに今日、学校から帰れば イヤでも何か解るわけだし?』 花梨 『あぁ確かに…ね』 花音の言う事が もっとも過ぎて花梨は ガックリと肩を落とした。 .
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