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まさか自分があんな事を言うなんて、思ってもみなかった。
久々の単独任務だった。
部下達も皆上忍になり、回ってくる高ランク任務はだんだん減ってきたが、こうやって指名の任務があるうちは俺もまだやれるなと、何だか分からない確認をする。
密書奪還の任務は滞りなく完了し、俺は里への道を急いでいた。
火の国の敷地内までもうすぐそこまで来た所で、2つの気配を察知した。
2人?なめられたもんだ。
一瞬で後ろに回り込み、喉元にクナイを突きつけた。
以前の俺なら、躊躇なく掻き切っていた。
だが俺の手はそこで止まってしまった。
そして、俺は言った。
「引け。命だけは助けてやる。」
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