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此の世界には人が多過ぎる 上手く息を吐く事さえ、ままならない 僕は空に手を延ばしてみたけれど 何と まあ 鉛色 これじゃあ何処に往ったって 同じじゃないか ふ と 周りを見遣ると 手、手、手 皆同じ   ああ そうか 僕等は空から墜ちたのだ
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