理不尽な王様

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僕はこの国の正装の白を基調とした軍服を着る。 襟が曲がってないか、ホックはきちんとしまっているか、髪は乱れていないか、チャックは閉まっているか、ボタンが外れていないかを念入りにチェックする。 「よし!」 チェックすること一時間、ようやくチェックし終わった。 一時間もかける必要はないだろうと思う人もいるだろうが、国王の前では少しでも無礼な振る舞いをしたら即その場で処刑されるほど厳しいのだ。 まあ、今の国王はあまり気にしないだろうけどね。 ………っと、話がだいぶそれたな。 「それじゃあ行くか!」 そして僕は門をくぐる。
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