理不尽な王様

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門の内側にいた案内の女の子に案内される。 僕と同い年位だろうか。 「どうぞ、こちらです」 彼女は微笑む。 移動中は特に何もなかったので略とさせてもらう そして国王の待つ部屋に到着した。 ありがとう、麗しきお嬢さん。となんともキザなセリフを残して僕は扉をあける。 「…………」 僕はそれを見て驚愕した。 つい最近までは確かに国王の待つ、ファンタジー系RPGのいかにもな部屋だったはず。 なのに今僕がいるのは裁判をする部屋。 それだけならまだしも、僕が通されたのは罰せられる罪人が座る椅子。 思い出せ、僕は何もしていないはずだ、山賊だってちゃんと討伐したし貧困の村の救済だって助力した。 罰せられるような事はしていない。 そう考えている時だった。
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