理不尽な王様

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ごくりと喉を鳴らし国王の判決を待つ。   「……フォン・シュタイナー郷に判決を言い渡す、判決は…………」   国王の言葉に会場にいるいる人が息を飲む。 あれ?裁判官俯いちゃったよ? ……嫌な予感しかしないんですが……。    「……判決は、死刑!」 思考が停止した。 一瞬が永遠に思えた。 周りの人の声は聞こえない。 おそらくざわめいているだろう。 ……予感が当たった、さらば僕。 一瞬でここまで考えたのは初めてだ。   てか悪い話じゃないって、思いっきり悪いんですけど。 僕は黙り込んでしまう。
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