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新学期が始まって、
一つ学年が上がるはずだった。
仕方のないことだけれど、
何故だか学生にとって、
それも高校生にとっての一年はとても大きな壁のように思えた。
当然ながら、入学式には出席しなかった。
2度目の入学式なんかごめんだ。
私の気持ちとは反対に、春の日差しは明るく教室を照らす。
ぽかぽかと暖かい陽気が私を包み込み、眠気を誘う。
まどろみの中、あの時の言葉が何度となく反芻される。
『ばいばい。君にはもう会いたくないよ』と。
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