はじめの一歩

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頭を撫でてくる手を軽く払い、咳払いをひとつ。 警備員さんもやっと真面目に対応する気になったらしい。 「で、確かお前転入生だったよな?」 何やら書類を手に、写真と俺とを見比べているようだ。 「…ども、転入生の高橋隼人デス」 「あぁうん、それは今確認した。で、今から理事長に挨拶だろ?理事長室までの道、分かるか?」 ちょっと馬鹿にされたような気がするが気のせいだと思っておくことにする。 「地図ありゃ何とかなる」 …多分な。 「そうか?じゃあコレな」 と、学園の地図を渡され、頑張れよと言って小屋の奥に行ってしまった。
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