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家に入ると、玄関に見知らぬ靴が揃えて置いてあった。
俺は乱暴に靴を脱ぎ捨てるとリビングのドアを音を立てて開けた。
「あら、隼斗帰ってきたの?」
そこには母親である真紀と、おそらくさっきの電話の男、が当然のようにソファーに肩を並べて座っていた。
「何が、帰ってきたの?だ!…………再婚とか…本気なんか?!」
「あら、本気よ?」
俺が意を決して問い掛けた言葉に真紀は何でもないように返してきた。
「そんなん…!何で俺になんもいわねぇで勝手に決めてんだよ!」
「別に隠してなんかいなかったわよ?だって隼斗ったら、全然家に帰って来なかったじゃない」
「それは…っ」
それを言われると言い返せない。
家に帰ってなかったのはチームのメンバーのとこを遊び回っていたからだったから。
もちろん学校にも行ってなかった。…………。
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