現実。

2/4
前へ
/12ページ
次へ
毎日。毎日。毎日。 めんどくせ。 朝は決まった時間に 起きなきゃならいし。 眠いじゃんか。 学校。バイト。仕事。 ダルいだろ。 行ったら行ったで 特にいつもと変わらない。 もしも途中で眠くなんか なったりしたら最悪だ。 時計の針を確認。 まだ終らない。 ここからは闘いだ。 地球の引力の 何百倍もの力。 のしかかる 重力。引力。圧力。 ありとあらゆる力が 上瞼だけに 鬼の一点集中攻撃だ。 この攻撃は 厄介極まりない。 速攻ダウンを 取られるわけでもないし。 周りにも 気付かれにくい。 けれども、 着実にダメージは 蓄積されてゆく。 最終的には 己の精神力との 闘いになるのだ。 人は限界に近付くと 決してそこにはあるハズもない、非現実的な事を想像し始める。 「 あぁ、 今ココに布団があったらな。」 あるハズがないけどな。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加